FC2ブログ

サテライト大阪DIARY

タレント事務所、サテライト大阪・サテライト東京のメンバーが更新する日記です!!

20XX

20XX年

とある、結婚式場の控え室に華やかなウェディングドレスに身を包んだ花嫁。

しかし、その表情はどこか寂し気。

不意にドアがノックされる。

「…どうぞ」

ドアが開き入ってきたのは初老の男性

「なんね、お父さんか」

「なんねとはなんね?せっかく来たったとに」

「…お母さんは一緒じゃないと?」

「あぁ、お母さんは色々挨拶があるばい」

「お父さんはいいと?」

「ワシは、ああ言うの苦手ばい」

「ふふふ、それで逃げてきたとね?」

「に、逃げて来たと違うばい!戦略的撤退たい!」

「なんね?それ。(笑)」

「男には色々あるばい」

「ふふふ…変なお父さんばい」

「お前の方が変ばい、幸せの絶頂におるはずの新婦が、そげな顔しとったらいかんばい。何かあったと?」

「…別になんもなかよ。スライドショーで流す昔の写真見とったら、ちょっとセンチメンタルな気持ちになったとよ」

「どんな写真ね?」

「色々ばい。えっと…これが大学…これが高校やろ…これが中学…あ、これ見て!これが一番お気に入りたい。ちっちゃい頃お父さんのTシャツ着てるとよ。ばりブカブカたい(笑)」

「ホントばい。あーあー、ケチャップこぼして赤い車のプリントが台無しったい。懐かしいばい。この頃は可愛かったとよ。」

「それどーゆー意味ね?」

「…深い意味は無かとよ」

「…ねぇ、お父さんはなんでお母さんと結婚したと?」

「な、なんね!?急に!そ、そげんこつ、忘れたばいっ!」

「ふふふ、嘘ね。お父さん嘘つく時左手がグーになるけんすぐわかるとよ」

「そ、そげんこつなかよ!」

「なら試してみるばい。お父さん、お母さんに内緒で高い釣竿買ったやろー?」

「こ、買うてなかとね!」

「ほらー、左手がグーになっとるばい」

「…お母さんには内緒やぞ」

「それはお父さんの出方次第ばい。なんでお母さんと結婚したか話してくれんと、私 お母さんに言うてしまうとよ」

「…くぅー、仕方なかばい」

「やったね!」

「…あれは2014年、3月19日の事ばい」

「へぇー、日付まで覚えてると?」

「それほど衝撃的やったとよ」

「うんうん、それで何があったと?」

「ある演劇の舞台を観に行ったとよ」

「お母さんと?」

「いや、一人ばい。」

「一人で行ったと?」

「ほらお前、今日も来てくれとう吉岡さんおるやろ」

「あー、お父さんの上司の人やろ」

「そうたい。あの人の知り合いが出てるからって誘われたとよ。」

「ん?じゃあなんで一人で行ったと?」

「当日、吉岡さん仕事で行けんくなったとよ。それで吉岡さん、自分の分もTシャツ買ってきてくれって言うけん、予定も無かったし一人で行ったと」

「なんねそれ?(笑)お父さん知り合いもおらんのにつまらんかったやろうもん」

「お父さんも最初はそう思っとったとよ。けど、始まったら笑いあり涙ありで面白かったばい」

「へぇー、どんな舞台やったと?」

「『Wedding Majic ~騙され上手の幸せ上手~』っていう結婚式の舞台たい。」

「結婚式?」

「そうたい。爆笑に次ぐ爆笑やったとよ」

「結婚式の舞台で?想像出来んとよ」

「笑い過ぎて倒れた人がいて、救急車が来るほどやったたい!」

「…左手がグーになっとるばい」

「…と、とにかく、面白かったとよ」

「コメディやったとね。お母さんはどこで出てくると?」

「話はここからやろうもん」

「うんうん、それでどうなったと?」

「舞台は基本的にコメディやったとよ。終始笑いが絶えなかったとよ。ばってんくさ、最後のシーンでお父さん号泣してもーたばい」

「www お父さん号泣してもたと?(笑)」

「わ、笑うことなかろーもん!感動の涙は美しかよ」

「ふふふ、そいでどーなったと?」

「お父さんの隣の席で同じように号泣しとった人がおったとよ」

「あ、もしかしてそれがお母さんやったと?なんね、ちかっぱロマンチックばい」

「いや、吉岡さんばい」

「吉岡さんかい!仕事じゃなかったと?」

「どーしても観たかったからって、上司に嘘ついて抜け出してきたばい」

「吉岡さん、最悪ばい」

「やけん、今でもお父さんに強く言えんばい(笑)」

「ふふふ」

「それで、終演後吉岡さんがTシャツ買うって言うけん、ついて行ったとよ」

「あれ?お母さんはいつ出てくると?」

「慌てたらいかんばい。急がば回れったい」

「もう、早く」

「Tシャツ売り場に行ったら、もうほとんど無かったったい。お父さんと吉岡さんでちょうどLサイズが売り切れやったばい。」

「へぇー、そんなに人気だったんだ」

「帰ろうと出口に向かおうとした時ばい、後ろから(えー、もうLサイズ売り切れちゃったんですかー?)って声がしたと。振り向くと可愛い女の子がMサイズのTシャツを持って困っとったと」

「待ってました!」

「お父さん、颯爽とその女の子に駆け寄ってLサイズのTシャツ渡したと」

「お父さんかっこいい!それがお母さんとの出会いやったと」

「違うばい」

「え?」

「その女の子は不審がって(あ、明日の公演で買うのでいいです)って去って行ったとばい」

「お母さんはいつ出てくるとよ!」

「そのTシャツを売ってたのがお母さんばい。そのやり取りを見てて(優しいんですね)って声をかけてきたばい。それで(私で良かったら連絡ください)って連絡先を渡してきたばい」

「へぇー、お母さん積極的」

「ほんなこつ、お父さん困って困って仕方なく受け取ったばい。」

「それホントの話?」

「ホントばい!見てみぃ!左手がグーになっとらんばい!」

「ホントや…」


不意にドアが開き女性が入って来る


「右手がフレミングになっとろーもん」

「お母さん!」

「ちょ、お前、な、何を言うとると」

「お父さんは嘘つく時左手がグーになる。ばってん嘘を隠す時は右手がフレミングになるったい」

「べ、別に何も隠してなかろーもん!」

「声をかけてきたのはお父さんの方やろったい!」

「ちょ、その話は…」

「女の子にスルーされて、手に持っとったTシャツの車のプリントみたいに赤い顔しとったけん、笑ってたら声をかけてきたばい」

「そ、そげんこつ…」

「披露宴前の娘にしょーもない嘘を付いてる暇があったら、一緒にご挨拶行かんとね!」

「…はい」

「ほんなこつ、お父さんは…」


ぶつぶつ言いながら母親出て行く


「……」

「……」

「…挨拶行ってくるばい」

「…お父さん」

「ん?」

「さっきお母さっき言ってた赤い車のTシャツってもしかして…」

「そうったい、お前の写真のTシャツったい。あの舞台でお母さんと出会ったけんね、いつかお前があんな素敵な結婚式が出来る様にって着せたとよ」

「…そうだったんだ」

「じゃあ、お父さん行くばい」

「うん。…あ、お父さん」

「ん?」

「…私…キレイ?」

「キレイばい、ばってんお母さんには負けるとよ」

「もう!」

「じゃあ行くばい」

「うん、ありがとう」


父親挨拶に向かう


「お父さん、ありがとう。…私、お父さんとお母さんみたいな夫婦になります」


…将来こんなやり取りがしたいなら、会場で限定オリジナルTシャツを買うだけ!


一枚なんと¥2,000!!!


会場でお待ちしております(●ↀωↀ●)✧


✨👑✨
エヘッ(・ω < ※)ヾ

☆〃真鍋 歩☆〃
  1. 2014/03/19(水) 17:48:22|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0

トラックバック

トラックバック URL
http://satelliteosaka.blog85.fc2.com/tb.php/1586-0b9947f0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)